埼玉県さいたま市で日本人形用の造花を製造している「岡半」。埼玉県は日本有数のひな人形の生産地であり、同社がつくる造花は、ひな人形の美しさを引き立てている。その伝統技術を生かしてつくられたのが「盆栽小鉢・桜」だ。
白生地の断裁から、染色、組み立てまで全てが手作業。素材となる白生地を花びらや葉の形をした型でくり抜いた後、花びら一枚一枚に筋を付けて芯を通し、葉は針金を付けて筋を通す。幹や枝も着色し、木肌の質感を出している。
審査委員からも「盆栽は、世界から注目を集める日本のクールジャパンコンテンツの一つ。本当の盆栽では手がかかるものでも、この小鉢であれば、手頃に日本を感じることができる」「桜は日本を代表するものであり、訪日外国人向けのお土産品としても適しているのではないか」「日本の繊細な手仕事を海外にPRできるお土産としても最適」と高い評価を得た。
=おわり
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