中小にこそ必要
岡崎はものづくりのまちですが、製造業でも中小零細企業になると意外と「原価計算」が行えていません。きちんとしたコスト計算ができていないため、製造現場での原価の積み上げでなく、営業サイドで販売価格を決定しており、生産高・売上実績は伸びていても、利益が出ていない構造の企業をたくさん見てきました。また正確な数字を把握していないと、価格交渉の際にコスト以下に買いたたかれるケースも多いです。
会計士・税理士の先生は、会社全体の経営方針についてはチェックしてくれますが、個々の製品のコストと価格のバランスが適正かどうかまでは見てくれません。このため、従業員一人一人が基礎的な原価計算の知識を持ち、意識するだけで生産性は飛躍的に向上します。社長を含む従業員が原価計算の基礎知識を持っていることは、企業が成長する鍵になると感じています。
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