犬山商工会議所(愛知県)は7月31日、犬山地域に残る桃太郎伝説を観光資源として再活用するための策を練る「犬山地域桃太郎伝説に基づく地域ストーリー策定・検証事業推進委員会」を設置し、初会合を同所で開催した。同委員会は、同所や自治体、市観光協会、公共交通機関、旅行会社、地域プロデューサー、クリエーターなどで構成。地域が一体となってストーリーづくりを行い、観光振興を図る。
桃太郎伝説に着目したのは、犬山市を流れる木曽川沿いに伝説に由来する地名が点在しており、桃太郎が最後に姿を隠した所とされる桃山の社を移築した桃太郎神社は昭和初期に観光地として人気を博したことなどによる。
初会合に出席した同所の髙橋秀治会頭は、あいさつで「(桃太郎は)少々さび付いてしまったが、磨き直せば強い観光資源になる」と述べ、同事業に意欲を見せた。
この日は顔合わせとともに今後4年間の実施計画や地域ストーリー案、検討課題などについて議論。同所はたたき台として、名鉄犬山遊園駅の駅名を桃太郎駅に改称、桃太郎生誕地とされる犬山市栗栖への遊歩道設置などのアイデアを提示した。
同委員会は今年度内に地域ストーリーの原案を作成し、2021年度にマーケティング調査を実施、22年度に旅行などの関連商品づくりを進め、23年度には関連商品の国内・海外展開を行うスケジュールで進めていく予定だ。
最新号を紙面で読める!