今号は、業界の常識に縛られず、顧客本位の視点で新サービスを導入し、業容を拡大させている事例をご紹介します。
ネットによる宅配事業で若年層の顧客開拓に成功
大阪府岸和田市に「フランス屋本部」というクリーニングチェーンがあります。昭和47年の創業で、関西を中心に約300店を展開しています。二代目社長の長谷川幸則さんは、かつて、自社の将来に危機感を持っていました。本格的な人口減少に加え、家庭用洗濯機の性能アップや形状記憶シャツの普及など、クリーニング業界への逆風が強まっていたからです。同時に、同社が長年培ってきた独自のしみ抜き技術を、もっと多くの顧客に利用してほしいというジレンマも抱えていた長谷川さんは、新たなサービスを模索し始めます。
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