臼杵商工会議所青年部会(大分県、臼杵YEG)と臼杵青年会議所は、毎年7月に行われる「臼杵祇園まつり」が今年、新型コロナウイルスの流行により見送られたことから疫病退散を願う「ミニ采(ざい)」づくりを企画、市内の幼稚園児らが製作したミニ采1200本を7月23日から8月5日まで臼杵市観光交流プラザに展示した。
同祭りは1643年から続く臼杵最大の夏祭りで県の無形民俗文化財に指定。1週間かけて行われ、みこしを中心とした神事と山車などの行列が見どころだ。「采」は山車に乗る人が手に持ち進む方向を示すもので、今回は疫病を鎮める妖怪「アマビエ」をデザインしたミニサイズの采のキットを用意し、市内の八坂神社で厄よけ祈願をした後、幼稚園や保育園11カ所に配布。園児らが思い思いに色を塗り、願い事を書いた。
同YEGは1976年から荷台に山車を乗せた宣伝カーで祭りのPRを行っており、2016年からは同青年会議所と合同で「祇園祭り宣伝隊」をつくり、宣伝カーで幼稚園や保育園、高齢者施設などを回り「祇園ばやし」の演奏を披露している。今年はこの訪問を中止し、代わりに子どもたちに祇園まつりを知ってほしいと同事業を実施した。「子どもたちの純粋な願い事に触れ、少しでも明るい気持ちになってほしい」と同YEGは話している。
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