運送業の人材確保へ、イベント開催
鳥取商工会議所や鳥取県トラック協会など運送業界、経済団体、行政の6者でつくる運送業界応援プロジェクト実行委員会は昨年10月12日、大型車両などの運転を体験できるイベント「運送業オープンカンパニー2019」を鳥取市内の自動車教習所で初開催した。同事業は、ドライバーの高齢化や人手不足に悩む運送業界の人材確保を目的に、業界の仕事の魅力を伝え、負のイメージを払拭(ふっしょく)するのが狙いだ。6月には小学6年生を対象に乗車体験などを行う特別授業「学校キャラバン隊」も実施するなど力を入れている。
この日は、運送業界に興味を持つ人や就業を検討している人など市内在住の20代~40代の男女7人が参加。参加者は、まずトラック、バス、タクシー業界の仕事についての説明を聞いて意見交換を行い、その後、個別の就職相談会、トラックの運転などを体験した。
終了後、参加者からは「運送業に対する理解が深まった」「乗車体験で運転への不安が解消された」などの感想が寄せられた。また「運送業へ就職したいと思った」という人も2人おり、1人は実際に面接・試験を受けて就職に至ったという。
同所は「情報を本当にほしい人に届けるための発信の仕方や開催時期など課題はあるが、今後もこうしたイベントを開催したい」と継続に意欲を見せている。
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