小樽商工会議所(北海道)は、観光協会と共に、老朽化が進み解体が検討されている「北海製缶小樽工場第3倉庫」の保全活用を検討している。
小樽運河沿いにある同倉庫は、小樽運河と同時期の1924年に建築された市指定の歴史的建造物。長く運河の景観にも貢献し、建築物としても景観上の価値は高い。
1月14日には、同所が組織の事務局を務める「第3倉庫活用ミーティング」が発足。市民意識の醸成を図り広くアイデアを募りながら、民間側から保全活用の方向性を取りまとめ小樽市に提案することを目的としている。
組織の軸となるコア会議では「解体は考えず保全活用が大前提」「民間活用としてのプラン」「行政に多額の負担をさせない」「現状の土地利用規制にはこだわらない」「実現性のある案をまとめ、事業手法も併せて提案する」の5点を踏まえて検討していく。
3月には、市民を対象とした「オープン勉強会」を開催し、多くの市民と意見交換する機会をつくる。当日来場できない人向けにYouTubeなどでライブ配信も行う。
同所の山﨑久さんは、「市民や観光客に愛され、新たな息吹を吹き込む小樽のランドマークに生まれ変わるよう、オール小樽で保全・活用プランを考えていきたい」と期待を込める。
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