桐生商工会議所(群馬県)は、桐生市の魅力を伝える新たなコンセプトとして「KIRYU Craft(桐生クラフト)」を発表した。桐生で製造され、桐生の歴史や文化を背景とした共通のストーリーを含有するなど、一定の基準を満たす製品群を桐生クラフトとしてブランドに認定する制度を設け、全国そして世界への発信を目指す。それに伴い、桐生のクラフトマンシップを発信するウェブマガジン「KIRYU Craft Story」を1月12日に公開した。
同所は、桐生の魅力を伝える新たな発信や、「KIRYU Craft」ブランド化のほか、インターネット通販サイトを通じた海外への販売、クラウドファンディングでの販路開拓支援を行っている。
桐生のクラフトマンシップを発信するウェブマガジン「KIRYU Craft Story」では、桐生らしさを育んできた自然・歴史・産業、そして伝統や文化の多様性と、新たなクラフトを生み出し続ける桐生の魅力を紹介している。
古くは1300年ほど前の奈良時代から続く桐生の繊維産業は、江戸時代に入るとさらに活気づき、日本の布づくりをリードしてきた。まちには今も伝統を感じさせる歴史的建築物などが残っており、最近では若いクリエイターたちが集まり静かな聖地となりつつある。
昨年、コロナ禍で急速にマスク需要が高まる中、同所は桐生市の事業者によるMade in KIRYUのマスク製品のPR支援をスタートさせ、経済産業省の「JAPANブランド育成支援事業」に採択された。
そんなクラフトのまち・桐生だからこそ、コロナ禍で多くの繊維事業者がマスクをつくり始め、抗ウイルス加工や本藍染めなど、デザインや性能にこだわった魅力あふれるマスクが多様にある。
同所の角田欣巳さんは「クラフトをキーワードに桐生の地域資源を広く発信していきたい」と今後の活動に期待を込める。
ウェブマガジン「KIRYU Craft Story」は、こちらを参照。
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