三島商工会議所は、2016年から取り組む「放置竹林活用プロジェクト」の一環として、20年度に「竹を食べる」事業を実施。21年2月に三島市内の会員5事業者6店舗と、竹の粉末や竹炭を使った食品を開発した。
放置竹林は、竹の根が周囲へ侵出して植生を壊し、土砂崩れの原因にもなるなど社会問題になっている。同プロジェクトでは、この問題を啓発するとともに、竹を伐採し消費することで解決しようと、これまでに伐採した竹で賞状額や名刺を製作したり、公園内の川に期間限定の川床を設置したりとさまざまな事業を行ってきた。
今回は、「竹を食べる」をテーマに、ベーカリーやカフェ、レストランなどと連携。竹炭を練り込んだバゲットでタケノコとツナをはさんだ惣菜パンやドーナツ、竹の粉入りの生パスタなど11品のメニューを開発し、2月2日にプロジェクトを推進する同所環境委員会のメンバーらが、同所で試食会を行った。
竹の粉は食物繊維が豊富で、腸内環境を整える効果も期待できるという。参加者からは、「どれもおいしくできた」「タケノコとパンは意外に合う」など好評だった。同所は「竹を食べて放置竹林の問題に関心を持ってほしい。放置竹林を少しでも減らしたい」と力を入れる。開発メニューは各店で販売中。
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