2021年11月3日 みんなの政策提言委員会担当
完全オンラインの風会議
日本商工会議所青年部(日本YEG)は、「故郷の新しい風会議オンライン2021」を開催した。「風会議」とは、国家公務員と各地YEGメンバーとが、昨今の中小企業の事業環境と政策について情報交換を行う事業であり、07年度より実施している。
今回の風会議では、国家公務員は経済産業省をはじめ中小企業庁、国土交通省、環境省、厚生労働省、デジタル庁より20人を上回る職員が参加し、約120人の各地YEGメンバーとディスカッションを繰り広げた。
各事業所の経営に資する「何か」を持ち帰る
会議のテーマは、七つ。①SDGs・CSR②脱炭素経営③デジタル化・DX④働き方改革⑤災害対応・レジリエンス・BCP⑥人材不足・若者の地元就職⑦コロナ禍の影響を受けた業種の業績回復、いわば現代の中小企業が直面している経営に必要な課題である。
ディスカッションの内容は、最終的な結論を出すことはなく、参加者それぞれが自らの事業所の経営に資する「何か」を持って帰るという自由な視点でディスカッションに臨んだ。85分という時間があっという間に経過するほど充実したディスカッションとなり、少人数に分かれることによる参加者同士の距離の近さ、話しやすさを感じた。YEGメンバーからは、「SDGsについて中小企業でもできることが見付かった」「実際に使っているITツールを紹介してもらった」「コロナ禍からの脱却に向けて環境投資という方向があることを学べた」など、「視野が広がった」という発言が多かった。
国家公務員からの感想発表では、「霞ヶ関に染まる毎日だが頭の中をリセットできた」「中小企業の声を聴く機会が無かったのでこの会議を継続してほしい」など、「YEGとのつながりの継続」を意識した言葉をいただいた。完全オンラインとなったが、双方に収穫のある風会議となった。
2021年度日本YEG公式サイト
2021年度の日本YEGでは「全国の単会のためになる活動」「日本YEGだからこそできる活動」にこだわって活動してまいります。
詳細はこちら▶https://yeg.jp/
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