岐阜商工会議所は、会員事業者へ移動販売車(キッチンカー)を無料で貸し出す事業「あおぞらdelica(デリカ)」を実施している。同事業は、コロナ禍で経営に打撃を受けた飲食店など会員事業所の支援策の一環。事業者から移動販売に関する相談が複数寄せられたことをきっかけに事業化した。あおぞらデリカの貸し出しにより、事業者の売り上げ増やまちのにぎわい創出を目指す。
移動販売車は、同所が購入し改造。コンロや水道、冷蔵庫などの設備をそろえ、外観は長良川をイメージした水色の塗装を施した。貸出期間は原則として2週間で、希望日の6カ月前から予約を受け付ける。6月までは、市内の複合文化施設「みんなの森ぎふメディアコスモス(みんなの広場)」に週(平日)3日以上出店できることが条件。7月以降は雑貨など物販事業者にも貸し出す予定だ。昨年12月に、地元メディアへキッチンカーをお披露目し、各紙が報道したことから反響は上々で、予約は3月までほぼ埋まっているという。
初回は1月4日から、岐阜グランドホテルがみんなの森ぎふメディアコスモスでカレーライスを販売。同月26日からは、洋食屋Pannonica(パノニカ)が煮込みハンバーグや生姜焼き弁当を販売し、キッチンカー前に列ができるほど好評だった。
同所は、移動販売に関心があっても設備投資できず諦めていた事業者や、新たに移動販売を検討している事業者へ利用を呼び掛けている。
詳細は、https://aozora-delica.com/を参照。
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