日本経済をけん引した財界人の故郷の春を彩る桜
日本商工会議所の4代会頭となった実業家の郷誠之助は、日本運輸をはじめとする多くの企業の再建や整理合併を手掛け、後に財界のリーダーとして活躍しました。父・純造は大蔵省を支えた官僚で、渋沢栄一を見いだしたことで知られています。
郷父子は、郷土に感謝の念を込め、出身地である方県郡黒野村(現・岐阜市黒野)に多くの寄進や寄付をしました。多賀神社は1594(文禄3)年、黒野城築城の際に城下町の守り神とした由緒ある神社で、誠之助が1898(明治31)年に寄進した桜の木が、春には参道の両側で毎年多くの参拝客を迎えています。
商工会議所の政策提言
商工会議所に求められる最大の役割は、地域の諸問題を解決するため、地域経済社会の代弁者として意見を述べ、民間の力を結集した政策提言・要望活動を積極的に展開し、その実現を図ることです。重要な政策課題について、中長期的な観点から調査や研究を行い、政府、政党、関係機関などに提言し、政策に反映されるように働き掛けています。
郷純造・誠之助父子関連資料は「黒野城と加藤貞泰公研究会」HPから
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