100歳を目指す体づくり/今日から始める“大人”健康生活 Vol.34 加齢による目の影響が肩に出る
人間が五感を通じて受け取る情報のうち、8割は視覚からとされています。目は開けている限り、絶え間なく働き続けていますが、特に現代人はパソコンやスマートフォン画面などを見続ける機会が多く、眼精疲労やドライアイなどを起こしやすい状況にあります。また加齢とともに、近くにピントが合いにくくなったり、ピントが合うまでに時間がかかったり、白内障によってレンズが曇ってくるなどの変化が起こり、目が疲れやすくなります。
目を酷使すると、目の不調だけでなく、肩凝りを訴える人が少なくありません。これは目の筋肉と肩の筋肉の両方が、緊張状態になっていることが考えられます。例えば、パソコン作業や車の運転を長時間続けると、腕や指も使うので上肢にも力が掛かります。また、目のピントが合いにくくなると、無意識に頭の位置を動かして目のピント調節を助けようとする場合があり、頭を支える肩や首に負担が掛かって凝りやすくなります。
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