10月にモニターツアー実施
伊那商工会議所は10月6~7日と17~18日、各回1泊2日で「伊那谷の自然と人に会いに行くモニターツアー」を実施した。同事業は、交流人口拡大のため南アルプスの観光資源化を推進する「南アルプス魅力創出プロジェクト」の一環として同所が企画し、地元の旅行会社が運営した。
ツアーは、360度の眺望が見ものの標高1800mの鹿嶺(かれい)高原キャンプ場で、バーベキューや地元シェフによるジビエ料理を楽しみ、トレッキングやクラフト体験を通して自然と親しむプランだ。伊那市内の酒造見学やそば打ち体験、まち歩きも組み込んだ。初回30人、2回目20人を募集し、初回は外国人を含む30人、2回目は5人が参加した。
参加者は20代から50代と幅広く、関東・東海の人が多かった。外国人は、まち歩きのみの参加も含め10人が参加した。参加者アンケートではおおむね好評で、自然だけでなく、そば打ちといった商店街での体験コースなどの人気が高いことがうかがえた。同所は、「伊那産の食材を使った食事や、商店街の関係者がガイドを務めたりした点が好評だった。南アルプスを拠点に商店街へ誘導するコース設定がビジネスチャンス創出につながった」と話す。ツアーの結果を踏まえ、今後は伊那市観光協会や地元の観光業者などと連携して商品化し、全国展開を目指す。
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