日本商工会議所は9月28~30日に大阪市のインテックス大阪で開催された西日本最大級の総合見本市「ライフスタイルWeek関西」内で、共同展示商談会「feel NIPPON秋2022」を実施した。展示商談会には、全国16道府県の19商工会議所から32事業者が参加。会員小規模事業者らが開発した特産品や観光商品などの販路開拓に向け、来場したバイヤーらと商談を実施した。
「食」「技」「旅」の各カテゴリーで地域資源を生かした商品をPRしている共同展示商談会「feel NIPPON」の関西地域への出展は昨年の同見本市以来2回目。美幌(北海道)、新庄(山形県)、諏訪(長野県)、大垣、各務原(岐阜県)、佐野(栃木県)、甲府(山梨県)、岡崎(愛知県)、大野(福井県)、大津、草津(滋賀県)、大阪、米子、境港(鳥取県)、観音寺(香川県)、伊万里(佐賀県)、都城、日南(宮崎県)、沖縄の19商工会議所が出展した。このうち、岡崎と観音寺は初出展だった。
会場には、3日間で約9000人が来場し、事前予約商談と各ブースで行われた商談は合計で959件(昨年度746件)と盛況だった。
1商工会議所当たりの1日の商談件数は約13件で、過年度までの平均商談件数を大きく上回った。商談の継続率は49・9%。期間中に成約を獲得するなど手応えを感じた事業者も多く、関西のバイヤーに商品の魅力をアピールした。
関西進出2回目となる今回の展示商談会では、「feel NIPPON」の認知度向上もあって、初日の午前中から多くのバイヤーが来場。独自のソース文化が根付く関西で、あえて関東のソースをアピールした事業者は「『大阪にはないソース』と高い評価をもらい、自信になりましたし、貴重な情報収集とテストマーケティングができました」と成果を口にする。
バイヤーへの訴求力向上のため、コンセプトを明確に打ち出したブースや商品のストーリー性をアピールした出展者は、商談の確率が向上。効率的にターゲットへアプローチすることに成功した。
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