徳島商工会議所(阿部和英会頭・東和工業)はこのほど、人手を必要としている地域と地域で働きたい旅人をつなぐマッチングサービスを提供する「おてつたび」と連携し、事業者の人手不足を支援する取り組みを実施した。同所は、事業所の人手不足の解消、販路拡大、徳島県の関係人口の増加につなげようと、2月の繁忙期などに人手を必要とする事業者に活用を呼び掛け、会員事業所の「池添蒲鉾店」が「おてつたび」のサイトから短期アルバイトを募集。東京都と鳥取県から関心のある応募者3人とのマッチングが決定した。
期間は2月13~17日の5日間で、時給1000円の報酬と参加者の宿泊費用は同店が負担。参加者は、バレンタインデーに合わせてハート型のさつま揚げや、徳島のソウルフード「フィッシュカツ」などの商品のラッピング・発送準備を手伝い、空き時間は、阿波おどり会館や眉山(びざん)、ひょうたん島クルーズなどへの観光、徳島ラーメン、阿波尾鶏などのご当地グルメを堪能した。
参加者からは、「実際にパック詰め、ラベル貼りをし、陳列・出荷されているのを見ると、やりがいを感じ、うれしく思った」「たくさん食し観光し、本当に楽しかったので、周りの人たちに徳島の魅力を伝え続けていきたい」「店の常連さんから店内で声掛けされるなど、地域との触れ合いも良かった。そういう会話が旅では一番うれしい」などと話し、徳島を満喫した様子。また今回の体験から、「練り物の中に自分の好きな具材を入れてオリジナルちくわなどつくれたらいい」「やわらかさがある程度自由に調整可能なため、歯の弱ってくる高齢者からの需要が増えるのでは」「食べ歩きが出来るように天ぷらに串を刺す」「焼き印を付ける」など、店舗へ多くの意見を寄せ、課題発見につなげた。同店の担当者は、「徳島県の観光や食べ物についても、SNSなどを活用した情報発信を行うなど、積極的な関わりを見せてくれた。短期間ではあったが、当社全員が多くの学びと新しい風を感じた。今後も繁忙期には積極的におてつたびを活用したい」と話す。
(画像:商品のラッピングや発送準備などを手伝う参加者)
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日商AB(徳島商工会議所)https://ab.jcci.or.jp/tag/1083/
記事提供: 日本商工会議所
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