国土交通省は2月28日、2023年の速報値で訪日クルーズ旅客数(クルーズ船で入国した外国人旅客数)は35・6万人、わが国港湾へのクルーズ船の寄港回数は1854回(外国船社1264回、日本船社590回)、クルーズ船が寄港する港湾数は92港になったと発表した。
コロナ禍の影響で、20年3月以降、国際クルーズの運航は停止していたが、23年3月から本格的に運航が再開。国交省では、同年3月に閣議決定した「観光立国推進基本計画」に掲げた25年の目標「訪日クルーズ旅客250万人」「外国クルーズ船の寄港回数2000回超」「外国クルーズ船が寄港する港湾数100港」の達成に向け、取り組みを強化する。
23年にクルーズ船で入国した訪日クルーズ旅客数は中国人客の回復の遅れなどが影響し、コロナ禍前のピーク時(17年)の14%にとどまった。寄港回数(1854回)は前年比約2・5倍となり、ピーク時(18年)の63%だった。
外国船社が運航するクルーズ船の港湾別寄港回数では、横浜港が最多で101回。次いで、長崎港95回、鹿児島港78回、那覇港72回、博多港59回、広島港58回、神戸港54回、清水港53回、高知港51回の順で多くなっている。日本船社のクルーズ船の港湾別寄港回数は、ベラビスタマリーナ(尾道)91回、横浜港70回、神戸港37回、小豆島33回で年30回を超えた。
詳細は、https://www.mlit.go.jp/report/press/port04_hh_000447.htmlを参照。
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