京都商工会議所は3月6~9日、台湾の台北市、新竹市に「台湾視察団」を派遣した。一行は公益財団法人日本台湾交流協会による説明や、新竹サイエンスパークの訪問、台湾最大の産業技術研究開発機構である工業技術研究院(ITRI)の視察、台湾のデジタル担当大臣であるオードリー・タン氏との懇談などを行った。
新竹サイエンスパークでは管理局幹部と意見交換し、歴史や現状、サイエンスパークでの産業戦略などについて話を聞いた。ITRIでは、海の生き物の情報を視線に合わせて表示できる「インテリジェント水槽」や被毛の上からでもペットの心拍数や呼吸、活動力などが分析できる首輪など最先端の技術について説明を受けた。
オードリー・タン氏との懇談では質疑応答のほか、タン氏から「多様な民族が暮らす台湾には異なる思想や意見があり、衝突は避けられない。ネガティブな意見を持つ人を集めて具体的な解決案を提案してもらい、よりよいものをつくっていく」「脅威に対しては、耐えられるようにレジリエンス=強靭性を高める。災害や不測の事故にも強くなる」「人々の望みを政府が技術的にサポートし、リソースを提供することを重要視している」などの話があった。
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