天童商工会議所(山形県)は1月28日、「第2回66(ろくろく)将棋大会」を同所で開催した。「66将棋」とは、通常の将棋盤より少ない縦6横6マス、計36マスの盤上で対局する将棋。「手軽に楽しめる新しい将棋を」と、同所が尚絅(しょうけい)学院大学松田道雄特任教授と開発し、2018年7月に披露を兼ねて第1回大会を開催した。2回目の今回は、地元商店街、事業者、高校などから12チーム36人が参加し、白熱した対局を繰り広げた。
66将棋は、天童市の特産品である将棋駒を活用して観光誘客、地域活性化を図る同所の「コマノミクス」プロジェクトの一環として開発されたもの。同プロジェクトでは、天童を「将棋の聖地」にするべく、新たな観光ルートや土産品の開発などを進めており、66将棋のほか、これまでにまち歩きアプリ「YORIP(ヨリップ)」や、勝負めしの「将棋(こま)カレー」、将棋駒型のもなかにアイスが入った「将棋愛す(こまあいす)」などを開発している。
大会当日は、対局後に勝負めし試食会を開催。「将棋カレー」や「将棋愛す」、初披露の将棋駒型こんにゃく「玉コンならぬ駒こん」が登場し、参加者は勝負とともに天童の新名物を楽しんだ。大会は、今後も年2回程度開催を続け、全国へ普及を図っていく。
また、同所は森林資源を有効活用する県の「やまがた森林(モリ)ノミクス」を取り込み、66将棋用の盤をつくった木材加工メーカーと共に将棋駒をかたどった板そば皿を製作した。
この皿は、縦60㌢㍍、横45㌢㍍(底辺)で、そば4人前が入る特大サイズ。樹齢70年の金山杉の正目を生かし、将棋駒の形を忠実に再現している。
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