高岡市は富山県西部地域に位置する飛越能(岐阜県飛騨地域~石川県能登地域)の玄関口です。3大都市圏からほぼ等距離に位置し、北陸新幹線や北陸自動車道、東海北陸自動車道・能越自動車道が交差する高速交通網の結節点として地域の中核的都市の役割を担っています。古く奈良時代には越中国府が置かれ、万葉集の歌人・大伴家持(おおとものやかもち)が国守として赴任した際には、数多くの秀歌を残しました。
その後、加賀藩二代藩主前田利長公が築いた城下町として、高岡銅器・高岡漆器の伝統産業が生まれ、基幹産業であるアルミをはじめ、化学、金属、パルプ、一般機械など、日本海側有数の工業都市として発展してきた、人口16万3千人の県内第二の都市です。
1月1日に発生した能登半島地震では震度5強の揺れが襲い、海沿いの伏木地域をはじめ甚大なる被害をもたらされました。当所では、いち早く特別相談窓口を開設したほか、翌週から日本政策金融公庫高岡支店と共催で融資相談会を開催するなど、震災からの事業再生へのサポートを行うとともに、今年度から、地区割担当制の巡回訪問、女性職員による女性創業者・経営者支援チーム「ユニティカル」を開設し、伴走型経営支援体制の確立を進めています。
また当市は、国宝の寺二つ、重要伝統的建造物群保存地区三つなど、多くの観光資源を持つ歴史都市の側面があります。製造品出荷額が減少する中、裾野の広い観光産業の育成が急務と考え、観光情報発信や地域ブランド化の強化などを図っています。
さて、わが社は「街の未来を創る」ことを使命とし、人・自然・文化が調和した豊かなまちづくりに真摯(しんし)に取り組む、今年70周年を迎えた総合建設会社です。創造的で価値ある「建築サービス」をお届けするべく、「建築・土木」「不動産・住宅」「コケ緑化」「ウォータージェット」という四つの中核事業をベースに、各事業がリンクした総合的な企画・提案・建設力を強みとして、常に先取りの気風を持って人やまちを元気にし続ける企業であることを目指しています。
私自身は、長年柔道に関わっており、スポーツの振興を図っています。最近では、当社所有の「正気館」を国際交流の場として選手を招くなど、スポーツを通じて地域の子どもたちの未来を変えるきっかけづくりに力を入れています。
これからも、元気な街を創る「企業づくり・ひとづくり」に関わっていきたいと考えています。
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