ひたちなか商工会議所(茨城県)は1月10日、埴輪(はにわ)をモチーフにしたキャラクターのカプセルトイ「はははにわ」を発売した。同商品は、同所設立20周年とひたちなか市誕生30周年を記念し、同所と同市の若手職員、市内にある茨城県立那珂湊(なかみなと)高等学校の生徒たち、計15人が協力して企画・製作を行った。シビックプライドの醸成や、ものづくりのまちのPR、観光振興を図ることを目的としている。
同商品の正式名称は「まわれる まわせる 旅トイ はははにわ HITACHINAKA JOURNEY」。市内にある大平古墳群から出土した「乳飲み児を抱く埴輪」(県指定有形文化財)をデフォルメしたキャラクター「はははにわ」が同市内を旅する設定になっている。
はははにわは市内の観光資源と組み合わせてデザインされており、①市の木「イチョウ」②市内を運行する「ひたちなか海浜鉄道」③漁港近くで人気の「海鮮丼」④市内海水浴場で親しまれている滑り台「くじらの大ちゃん」⑤国営ひたち海浜公園で開催される音楽フェスをイメージした「フェスのまち」――の5種類がある。「イチョウ」では赤ちゃんを抱いた母親の埴輪が大きなイチョウの葉を掲げ、「ひたちなか海浜鉄道」や「くじらの大ちゃん」では片手を挙げ、「海鮮丼」では丼ぶりの中に入ってくつろぎ、「フェスのまち」ではエレキギターを手にするなどそれぞれポーズや表情が異なる。赤ちゃんを抱く位置も種類により違いがあり、ユニークだ。
同所やひたちなか海浜鉄道那珂湊駅などに設置された自動販売機で購入できる。1個500円で、5種類の中から1種類がランダムで手に入る。同駅で販売開始後すぐに、いったん売り切れとなるなど大変人気を博している。
同所担当者は「このカプセルトイを手にとってもらって、茨城県ひたちなか市の魅力をたくさんの人に知ってもらい、市内にぜひ足を運んでもらいたい」と話している。
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