三島商工会議所(静岡県)は7月25日から8月末までの期間限定で、放置竹林活用プロジェクトの一環として川床事業を展開した。
同所は2015年に創立70周年を迎えた際、放置竹林活用プロジェクトを提唱。それ以来、市内の放置竹林で伐採した竹を利用して、賞状の額やネームホルダーなどを作成・販売する仕組みをつくったほか、流しそうめんイベントを実施するなど、放置竹林の有効活用の啓蒙に積極的に取り組んできた。そして令和初の夏、新たな取り組みとして、市内白滝公園沿いの桜川に竹製の川床を設置。竹の伐採から川床の設置、運営まで、多くの事業者が関わるプロジェクトとなった。昼間はフリースペースとして開放し、週末の夜は完全予約制のレストランを営業した。
昼の利用者からは「川遊びをする子どもを見ながら涼める場所があってうれしい」という歓迎の声が多数寄せられた。夜の川床ディナーには同市内の5飲食店が参画して各店のおいしい料理が提供された。キャンセル待ちが出るほど予約が殺到し、延べ271人のお客さまを迎え「幻想的な雰囲気でとてもすてき」「趣があり、涼しくて気持ち良かった」と好評を得た。
同所は、竹材の有効活用と共に、同市の魅力向上につながるにぎわい創出の成功を実感。来年以降の継続も検討しているという。
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