鯖江商工会議所(福井県)は1月22日、同所創立60周年を機に、産官学金連携による新たな地域活性化の目玉事業として、ものづくりマーケティング拠点「SABAE CREATIVE COMMUNITY」(通称:SCC)を同所会館1階にグランドオープンした。
「めがねづくりのまち」として知られる鯖江市。眼鏡のほかにも、漆器や繊維産業も盛んで、これらが三大基幹産業というモノづくりのまちだ。ここにオープンしたSCCには、地元企業がコワーキングスペースとして使える商談エリアや動画撮影ができるスタジオ、工具などを常備した試作品の製作エリアなどが用意されており、マーケティングに必要な全工程を包括して行うことができるのが特徴だ。
また、SCCには専属のコンシェルジュが常駐し、県内外から訪れるデザイナーやクリエーターらに、地元企業の技術や魅力を紹介するほか、カフェも併設されており、飲食しながら交流を図れる拠点となるよう工夫されている。
今後しばらくの間は、同所主導で企業やデザイナーらを集めるイベントや展示会、商談会などが企画・開催されることになっているという。
同所の黒田会頭は「SCCの取り組みは、全国的に見ても珍しいものだと思う。この施設を地元企業や市民が広く交流できる場としていきたい。また、モノづくりのまち〝鯖江〟を〝SABAE〟として、世界に発信していきたい」と意気込みを語った。
本施設の総合プロデュースは、アートやデザインのプロデュース、マネジメント業務などを行う流石創造集団株式会社(東京都千代田区・黒崎輝男社長)が担った。
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