鳥羽商工会議所(三重県)はこのほど、廃棄される魚のアラを活用した「鳥羽スープ」プロジェクトを開始した。同プロジェクトは漁業と観光の連携による新たな価値創出が目的。地元で取れる新鮮な魚を調理・加工する際に出る魚のアラを活用した鳥羽スープを単なる商品としてではなく、①未利用資源の活用②地域体験の提供③多様化する観光客の食事ニーズ――の三つの課題を解決する商品として開発・提供を進める。
鳥羽スープは味を一つに固定しないことが最大の特徴。同所が定める「魚のアラを利活用する」「捨てずに使う工程が示されている」「温かく胃に負担が少ない設計」の三つの基本ルールをベースに、プロジェクトに参加する旅館・飲食店がオリジナルのスープを開発する。
3月25日にはキックオフイベントを開催。地域の歴史と文化を踏まえた鳥羽スープの開発ストーリーなどを説明し、地元の料理人組織「三料会」が調理した鳥羽スープの試飲会を行った。
現在、鳥羽スープは市内の旅館、ホテルなど3施設で試験的に提供されている。各施設ではスープの紹介パネルも展示するなど、商品の背景も含めた認知度向上に取り組んでいる。
同所担当者は「今後はブランドデザインの構築やOEM化、認知度向上のためのイベント実施など、さらなる普及に努めていきたい」と今後の展望を語った。
