田辺商工会議所(和歌山県)が事務局を務める実行委員会はこのほど、田辺地域を中心とした紀南地方の企業による合同企業説明会「Uターンフェア ㏌ 田辺」を開催した。県外に在住する和歌山県出身の新卒予定者やUターン希望者を対象にUターン就職と地元定着を促進することを目的としており、今回で35回目を迎える。当日は52社が出展し、来場者は106人と2017年以来9年ぶりに100人を超えた。
来場者数増加の要因について、同所担当者は「30~50代の県内在住の来場者が増えている。当地域においても労働市場の流動化が影響しているかもしれない」と分析。また、以前は8月に開催していたが、24年から新卒者の就職活動が終了していない5月に開催時期を変更したことが浸透し、その効果があったと考えている。さらに、求職者にとってメリットとなるサブ企画として履歴書用の写真撮影サービスなどを加えたほか、関係機関との連携や地元新聞での周知活動が来場者増加につながったとみている。
同所では、同イベントで一定の成果が出ており、企業にとっては競争力を高め、人材確保に結び付くこと、求職者にとっては企業と接点を持てる貴重な機会になることが期待されるため、来年度も同時期に開催する予定。今後は来場者数だけでなく、内定者数についても調査する。
同所担当者は「当地域には独自の強みを持ち、社会で重要な役割を担っている企業が多くあることを若い世代に知ってほしい。毎年多くの企業が出展し、就職活動者にとって地域企業の魅力を知ることができるほか、企業の採用担当者と直接接することができる機会だということを伝えていきたい」と話した。
