厚生労働省は8月31日、2025(令和7)年「雇用動向調査」の結果を公表した。同調査は全国の主要産業の事業所における入職者数・離職者数、入職者・離職者の性・年齢階級、離職理由などの状況を調査するもの。上半期と下半期の調査結果を合算し、今回年計として取りまとめた。これによると、入職率は14.7%、離職率は13.7%で共に前年より低下した。産業別では「宿泊業、飲食サービス業」が入職率・離職率共に最も高くなっている。
調査は5人以上の常用労働者を雇用する事業所から抽出した1万4840事業所を対象に実施し、9277事業所(上半期)と8807事業所(下半期)から有効回答を得た。
調査結果によると、25年1年間の入職者数は7526.8千人、離職者数は7052.6千人で、入職者が離職者を474.2千人上回った。就業形態別に見ると、一般労働者は入職者数4459.8千人、離職者数4234.1千人、パートタイム労働者は入職者数3066.9千人、離職者数2818.5千人で、共に入職者数が離職者数を上回っている。
入職率・離職率(年初の常用労働者数に対する割合)を見ると、入職率は14.7%、離職率は13.7%で、1.0ポイントの入職超過。前年と比べると、入職率が0.1ポイント、離職率が0.5ポイント低下し、入職超過率は0.4ポイント拡大した。就業形態別に見ると、一般労働者の入職率が12.0%、離職率が11.4%。パートタイム労働者の入職率が21.7%、離職率が19.9%でそれぞれ入職超過となっている。
25年の労働移動者を主要な産業別に見ると、入職者数は「宿泊業、飲食サービス業」が1220.6千人と最も多く、次いで「医療、福祉」1215.2千人、「卸売業、小売業」1178.3千人の順。離職者数は「医療、福祉」が1200.2千人と最も多く、次いで「卸売業、小売業」1120.8千人、「宿泊業、飲食サービス業」1042.7千人の順となっている。産業別の入職率と離職率は、「宿泊業、飲食サービス業」が入職率27.8%、離職率23.7%で、共に最も高かった。
25年の転職入職率について性、年齢階級別に見ると、「20~24歳」以下および「60~64歳」以上の階級では男性が女性より高く、「25~29歳」から「55~59歳」の階級では女性が男性より高くなっている。また、転職入職率を就業形態別に見ると、男性の「19歳以下」および女性の「20~24歳」を除く階級で一般労働者よりパートタイム労働者の方が高くなっている。
転職入職者の賃金が、前職の賃金と比べ「増加」した割合は40.8%、「減少」は31.0%、「変わらない」は25.5%。前年と比べると、「増加」した割合は0.3ポイント上昇、「減少」した割合は1.6ポイント上昇した。
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