少子化対策や地域活性化の観点から「婚活事業」に取り組む商工会議所は、全国で約170カ所、年間約280回、参加者数は2万2000人(平成25年度)にものぼる。定番事業だからこそ必要な創意工夫をした各地の事例を紹介する。
長井商工会議所青年部会(山形県・長井YEG)では近年、年3回のペースで婚活パーティーを開催。毎回確実に数組のカップルを誕生させている。
すでに約10年続いている同事業だが、参加者のニーズに応えるため、ここ数年はあえて大人数のパーティーにはせず、少人数で開催。参加者が一人ひとりと深く話せるようにし、結果につなげている。
また、その内容も毎回吟味されている。平成25年度には、「犬好き」の人のための婚活パーティー、「月曜休み」の人のための婚活パーティー、普段と違う自分を見せることができる、プロの理美容師による整髪を行い、スーツやドレスを着て参加する「シンデレラパーティー婚活」を実施。26年度は、「フットサルが好きな人」の婚活パーティー、結婚経験がある、もしくはその理解者による婚活パーティーなどを開催した。いずれも同YEGならではの企画として注目を集め、好評を得た。
同YEGでは6月13日にも結婚経験がある、もしくはそのことに理解のある人のための「セカンドチャンス☆婚活」の第二弾を実施する。会員のニーズにあった企画で事業活性化を目指す。
最新号を紙面で読める!