4Pから4Cそして4Eへ
マーケティングの4要素といえば、アメリカのマーケティング学者、エドモンド・マッカーシーが1960年に提唱した「4P」があまりに有名だ。プレイス(立地)、プロモーション(販促)、プロダクト(品ぞろえ)、プライス(価格)の4つは、日本の商業がチェーンストア産業化にまい進していた時代背景と重なり、金科玉条の教えとして普及した。
その後、産業構造がプロダクトアウトからマーケットインへとシフトしていくと、新たな4要素が登場した。1993年、アメリカの経済学者、ロバート・ローターボーンによる「4C」、すなわちコンビニエンス(利便性)、コミュニケーション(顧客との対話)、カスタマーバリュー(顧客にとっての価値)、カスタマーコスト(顧客コスト)だ。視点が企業側から顧客側に転換していることが分かる。
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