「女性起業家大賞」15年の歩み 感動・変革への挑戦を後押し
全国商工会議所女性会連合会
平成14年に創設された「女性起業家大賞」(主催:全国商工会議所女性会連合会)。創設の趣旨は、女性の視点で、革新的・創造的な企業の創業や経営を行い、事業を成功させている女性起業家を顕彰し、督励・支援するというものだ。
同賞には、女性ならではの視点を生かした女性経営者の取り組みが都市圏のみならず、全国から集まっている。業種別では製造業の応募が多い。最近は教育・学習支援業や医療・福祉が増加している。回を重ねて、今年で16回を迎えるが、毎回、商品開発や販路開拓、働き方などにおいて女性の観点での経営に業界を超えて大きな注目が集まる。そして、受賞を機にさらに大きな事業を展開したり、新たな販路を開拓したりと、ビジネスのステップとなる事例も数多く出てきている。
自身の活躍と雇用の場を創出 女性リーダーに期待
藤沢 薫/全国商工会議所女性会連合会 会長
平成28年4月に「女性活躍推進法」が施行されるなど、近年、「女性の活躍推進」がクローズアップされています。私たち全国商工会議所女性会連合会では、それに先がけ、14年に「女性起業家大賞」を創設し、創業期の女性経営者を支援してまいりました。これまでに500を超える全国各地の女性起業家からご応募いただき、28年には第15回の節目を迎えることができました。これもひとえに各地商工会議所女性会をはじめとする皆さまのご協力のおかげです。心より厚くお礼申しあげます。
私は長年、審査員として同賞に携わってまいりましたが、毎回応募者の熱意や創意工夫には、大変驚かされ、一経営者として刺激を受けております。地域の特産物を生かした製品の開発などに加え、特に近年では、子育て中のママによる起業や、育児・福祉を支援する分野からの応募が多くなってきました。起業によって自らの活躍の場と雇用の場を創出する女性リーダー役の誕生に、心強さも感じております。
今年度も同賞を実施いたします。ぜひお近くの女性経営者にお声掛けいただき、ご応募、ご支援賜れれば幸いです。
※月刊石垣2017年4月号に掲載された記事です。
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