帯広商工会議所(北海道)は同所に事務局を置くばんえい競馬振興連絡協議会(会長:同所川田章博副会頭)などと共同で3月10日、東京駅前の商業施設KITTEの1階アトリウムにて、「『ばんえい競馬』魅力体感FESTIVAL」を開催した。同イベントは、ばんえい競馬の魅力を首都圏の人たちにPRすることを目的に企画した初の試みで、同協議会と帯広市、連続テレビ小説『なつぞら』応援推進協議会などが一丸となってアピールする機会となった。
北海道の開拓の歴史と密接に関わるばんえい競馬は、体重1トンを超える大きな馬が重りを載せた鉄ソリを引いて走る、力とスピードを競うダイナミックなレースだ。スタートからゴールまで、馬と一緒に走って声援を送りながら見られるという普通の競馬にはない楽しみ方がある。この世界唯一の競馬の魅力をより多くの人に知ってもらうために行われたPRイベントに、大勢の往来客が足を止めて大盛況となった。
さまざまな仕掛けが用意された同会場は、等身大のばんえい競馬パネルや騎手の衣装などの展示、ばん馬のルーツ紹介など、初めての人にも分かりやすく工夫が施された。最も盛り上がったのが、実際のレース映像で1着を当てる模擬レース体験「スペシャルレース抽選会」。抽選で東京―帯広間の往復航空券などが当たり、当選した参加者は「これを機会にばんえい競馬を生で見てみたい」と話した。ほかにも、十勝の銘菓が当たるクイズラリーやグッズ販売、ジョッキーの衣装を着て等身大ばん馬バルーンと撮影できる「なりきりジョッキー」のコーナーなど、ばんえい競馬の面白さを肌で感じられる構成で、会場はにぎわいを見せた。
同協議会では、実験的に首都圏で開催したイベント結果を総括して、次回以降の開催も検討していくという。
最新号を紙面で読める!