経済産業省、国土交通省、厚生労働省、文部科学省はこのほど、第6回「ものづくり日本大賞」の内閣総理大臣賞受賞者(24件65人、1団体)を決定した。各省では、このほか大臣賞、特別賞、優秀賞なども選定している。
「ものづくり日本大賞」は、製造・生産現場の中核を担っている中堅人材や伝統的・文化的な「技」を支えてきた熟練人材、今後を担う若年人材など、「ものづくり」に携わっている各世代の人材のうち、特に優秀と認められる人材を顕彰するもの。平成17年より隔年で実施しており、今回で表彰は6回目を迎える。
経産省関係では、7件を選定。家具用材として利用が困難とされてきたスギヒノキなどの軟質針葉樹を高品質な家具として量産できる製造方法を開発した山形県の株式会社天童木工では、平均年齢54歳の5人の技術者が表彰されている。
針葉樹の圧密成形加工技術の実用化は世界初。曲げに弱い針葉樹を自由な曲線に加工可能となったことで、人工林の間伐材利用の活性化、針葉樹の需要拡大、木材の地産地消が期待されることなどが評価された。
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