七尾商工会議所(石川県)は1日、のと共栄信用金庫、城巡り支援サイトを運営する攻城団(こうじょうだん)と共に、「七尾城の魅力発見と発信のプロジェクト」を開始、七尾城を中心に、市の観光活性化に共同で取り組むことを発表した。同プロジェクトは、石川県産業創出支援機構(ISICO)が行う「いしかわ産業化資源活用推進ファンド事業」を活用して行われる。
七尾城はかつて上杉謙信も攻めあぐねたという難攻不落の山城。城自体は実存しないが、「野面(のづら)積み」(自然石を加工せずに使った石組み)の石垣が現存する。この城を中心に、歴史や魅力を発信して地方創生に生かしていくことが狙いだ。
具体的な取り組みとしては、地元高校生が市街の歴史スポットや飲食店などを含めた観光マップを作成、観光スポットなどで配布するほか攻城団ウェブサイトを通じ城郭ファンへもアピールする。
また、城を中心に観光コースを設定し、高校生がガイドするモニターツアーやイベントなども実施していく予定だ。「ゆくゆくは全国の城を有する商工団体や金融機関などと連携し、城を軸とした地域活性化に取り組みたい」と同所は話している。
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