日商 Assist Biz

更新

江連 忠のゴルフ講座 「アプローチで差がつく」12 のポイント Lesson 8 ピンまで20ヤードならば空中戦より地上戦

ピンが手前にあるときは

ピンがグリーンの手前に切ってあると、ロブショット(※1)でピタリとボールを止めたくなります。スコアが100前後の人は、どうしてもピンを直接狙っていきやすいので、ロブショットを打ちたくなるものです。しかし、20ヤード先のピンの根元にピタッと止めるボールを打つのは、極めて難しいのです。だったらボールを空中に浮かせず、地上を転がしていけばいいと指導すると、アマチュアゴルファーからは、「ピンが手前すぎると、ボールを転がすスペースがない」と言われてしまいます。

しかし、考えてみてください。ボールを直接グリーンに落とさなければならないという決まりなんてありません。残り20ヤードで、ピンがエッジから5ヤード以内に切ってある状況というのは、プロゴルファーでもグリーンに直接落としてピンにからめるのは難しいのです。そんなときは、グリーン手前に1クッションか2クッションさせて、転がし上げればいいんです。もちろん、手前にハザード(※2)や深いラフがあるときは、この手は使えません。

こんな公式があります。それは、エッジからピンまでの距離(A)が、ボールからエッジまでの距離(B)の半分以下の場合は転がすというものです。残り30ヤード以内の場合は、この公式を使ってグリーンの手前に落として転がし上げると覚えておいてください。確実性が大きく増すはずです。

そのほかにも「地上戦」に持ち込む方がいい場合を列挙しておきます。ピンが近いのにグリーンが速い場合、ライ(芝や砂の状況)が悪くてボールを上げられない場合、グリーン奥からピンが近い場合、直接グリーンに落とすとボールが止まらない場合。こういうときには、手前から転がすことを考えるといいと思います。

※1 短い距離のショットでボールを高く、ふわっと上げて打つときのショット ※2 バンカー(砂のくぼみ)や池などのコース内にある障害地のこと

イラストレーション:アカハナドラゴン

江連 忠(えづれ・ただし) 昭和43年、東京都生まれ。ジュニア時代から活躍。高校卒業後、アメリカに留学し、ティーチングプロの第一人者であるジム・マクリーンに師事する。平成5年、プロテスト合格。自らが主宰する「江連忠ゴルフアカデミー」代表。日本におけるプロを教えるプロの第一人者で、これまで数多くのプロのコーチを歴任し、優勝に導いている。また、アマチュアの指導にも力を注いでいる

次の記事

江連忠

前回は、ピンが手前にある場合には、グリーン手前に1クッションか2クッションさせて、転がし上げればよいということをお伝えしました。そのときの注意点としては、ピンやグリ…

前の記事

江連忠

指導するプロゴルファーたちには、「アプローチはピンの根元、カップが見えている状況なら、全て入れるつもりで狙っていけ」と教えています。その結果、アプローチが上手なプロ…

関連記事

江連忠

ゴルフは、腰が重要な鍵になるスポーツです。とりわけ、目標に向かうときは、腰とお尻の向きが重要になってきます。上手なゴルファーというのは、ターゲットを目でしっかり捉え…

江連忠

ゴルフは、風に左右されるスポーツです。シングルクラスのゴルファーでも風の向き、強さなどを正確に読むのは難しいものです。そればかりか、強い風だと体も揺れるし、ミート率…

江連忠

ダウンスイングの軌道が「スティープ」だという言葉を聞いたことがありませんか。ダウンスイングの初期では、アドレスしたときのシャフトのラインと平行に下りてくるのが理想的…