日本商工会議所と全国観光土産品連盟は、1121点の土産品の中から優れた商品を「全国推奨観光土産品」として選定。特に優秀と認められ、大臣賞と日本商工会議所会頭賞に選ばれた商品を8回にわたり紹介する。
千葉県にある成田山新勝寺の表参道に面した「なごみの米屋」。日々参拝客や地元の人でにぎわう老舗和菓子店だ。創業は明治32(1899)年。創業者が精進料理にヒントを得てつくった、地元産の栗を使った「栗羊羹」が永年の看板商品だ。しかし、その歴史に甘んじることなく、人の心を笑顔にする「なごみ」という言葉を理念に掲げて幅広い世代に親しまれる菓子づくりに取り組んでいる。
今回選出された「千葉めぐり」は、同県の特産品で、収穫量日本一の落花生をかたどった菓子2種の詰め合わせ。ピーナツの甘煮を練り込んだ餡を愛らしい落花生の形の最中(もなか)種に詰めた「ぴーなっつ最中」と、しっとりとした生地で餡を包み、落花生の形に焼き上げた「ぴーなっつ饅頭」を、落花生形の箱に詰めたものだ。成田国際空港も近いことから、外国人観光客からも大人気の逸品だ。
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