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現代に息づく職人技 「佐世保独楽」

こま上部の鮮やかな色彩は、中国の「陰陽五行説」に由来するもので、世界や宇宙を意味しています 撮影:加藤正博

今月は「息長勝問勝比べ(いきながしょうもんしょうくらべ)」の掛け声で回る長さを競うことで有名な佐世保独こ楽まをご紹介します。

紀元前のエジプトからヨーロッパへ、そしてシルクロードを通って日本に伝わった「むちごま」(むちでたたいて回すこま)が原型で、江戸時代中期ごろから、現在の型がつくられるようになったと考えられています。上からこまを思い切りぶつけて、相手のこまをはじいたり割ったりして遊びます。壊れることが前提の玩具であるため、建築資材としては商品価値の低いブナ科のマテバシイ(ドングリの木)を用いてつくられています。

長崎県の伝統的工芸品に指定され、特産品として知られるようになった今では、土産物や、正月の縁起物としても需要があります。しかし、こま仲間と戦い、勝つために知恵を働かせることがこの玩具の醍醐味(だいごみ)。全国で唯一の専業専門店である佐世保独楽本舗では、伝統的なこまをつくるとともに、こま遊びの大会を開催し、郷土の遊びの継承にも力を尽くしています。

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現代に息づく職人技 「壺屋焼のシーサー」

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