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現代に息づく職人技 「壺屋焼のシーサー」

雄が口を開けて幸せを呼び、雌は口を閉じてその幸せを守るとされ、沖縄では屋根の上などに一対で置かれ、悪霊を追い払うといわれています 撮影:加藤正博

今月は、愛嬌(あいきょう)のある表情が特徴的な、壺屋焼のシーサーをご紹介します。

天和2(1682)年、陶器生産の効率化を図るため、琉球王府の指示で知花窯(ちばながま)(現・沖縄市知花)、宝口窯(たからぐちがま)(現・那覇市首里)、湧田窯(わくたがま)(現・那覇市泉崎)の三つの窯を、牧志村(現・那覇市壺屋町)に統合し、一大窯場を造成したのが壺屋焼のはじまりです。沖縄の赤土と白土を用いた素朴な味わいの壺屋焼の陶器は、鮮やかな色彩と高い装飾性を特色としています。

壺屋焼の代表的なモチーフの一つがシーサーです。家庭を守り、社会の安全と世界の平和を願う伝説の獣で、沖縄では守護神とされ、至る所でその姿を見ることができます。

伝統工芸士・島袋常栄(しまぶくろじょうえい)さんのつくるシーサーは、全て手で成形する「手びねり」という手法によるもの。手間暇をかけ、丁寧につくり込まれたシーサーは、一つひとつが個性的で、人気があります。壺屋・やちむん通りの島袋陶器所では、大小さまざまなシーサーに出合うことができます。

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