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現代に息づく職人技 「地球儀提灯」

壊れやすいとされる地球の環境も和紙も、大切に扱えば長く使い続けることができる、という意味が込められています 撮影:加藤正博

今月は、昨年11月にユネスコの無形文化遺産に指定された「本美濃紙」を用いた地球儀型提灯(ちょうちん)をご紹介します。

現存する最も古い日本の紙は、大宝2(702)年に大宝律令の全国発布に伴い漉(す)かれた戸籍用紙。その一部が美濃国(岐阜県南部)でつくられたことから、美濃の和紙には1300年以上の歴史があるといわれています。今でも当時の製法を守るため、厳密に定められた指定要件を満たしたものだけに、本美濃紙の名を冠することが許されます。

地球儀提灯は、こうした伝統をもつ本美濃紙に、現代の技術を掛け合わせて生み出されました。完成時に正確な球体となるよう和紙の収縮を考慮したり、紙の継ぎ目で大陸の線がしっかりつながるように計算したりと、IT技術が要所で活用されています。

本美濃紙は、透過する光が非常に柔らかく美しいことが特徴です。家田紙工は、この魅力を最大限に生かした作品を数多く生み出し、国内外から高い評価を得ています。

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