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現代に息づく職人技 「水引のたる飾り」

縁や心を「結ぶ」という願いが込められた水引は、縁起物として結納品やご祝儀袋の飾りに用いられています 撮影:加藤正博

今月は、長野県飯田市の伝統工芸品・飯田水引(みずひき)を用いた、たる飾りをご紹介します。

水引の歴史は古く、遣隋使の小野妹子が帰路の平穏無事を祈願し、朝廷への献上品に紅白の麻ひもを結んで持ち帰ったことがはじまりとされています。和紙づくりが盛んな飯田は、和紙を加工した元結(日本髪を結うためのひも)の一大生産地でしたが、明治時代の断髪令で元結の需要が減少。その後、元結の製法を応用した水引の生産に比重を移していきました。

水引は、和紙を縒(よ)り、染色をしたり、繊維を巻き付けたりして鮮やかな色に仕上げたもの。この水引を一つひとつ丁寧に組み上げた繊細な水引細工は、同市の伝統芸術でもあります。

「飯田水引プロジェクト」は平成16年、中小企業庁の「JAPANブランド育成支援事業」に採択されました。現在も続くこのプロジェクトは、明治21年創業の老舗・喜久優も賛同。新分野への進出や海外販路拡大などを通じて、その魅力を広めています。

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