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もらってうれしい大人の手土産 一子相伝の味を守る 「唯一無二の京漬物」

「初夏の詰合せ~旬の走りと看板商品 6袋入り~」(ゆずかけ、舌つづみの志ば漬、浅漬若茄子、浅漬桂白瓜、浅しば、ちりめん菜の花漬)3564円(税込み、送料別)

二条大橋から東へ三筋目。知らないと通り過ぎてしまいそうな小さな漬物店は、朝から次々と訪れる客で活気に満ちている――。

ナスを細かく刻んだしば漬けの「あじしば」、キュウリ、ミョウガ、ショウガ、ナスに昆布を加えた「みより漬」などなど。40~50種類の自家製漬物がずらりと並ぶ。

「先代が創業時から自社畑で菜の花を育て、花が咲く前のつぼみを浅漬けにした〝菜の花漬け〟を考案。リヤカーに積んで、ぎをん街や木屋町などの花街に売りに行ったそうです」と話すのは、二代目の加藤孝造社長。その鮮やかな黄色とシャキシャキした食感の「ちりめん菜の花漬」が、旦那衆などの間で話題になり、昭和35(1960)年、『暮らしの手帖』に掲載され、広く知られるようになったという。

薄味でありながらも内に含んだ塩味、醗酵(はっこう)の酸味、野菜の甘みや苦味などが至極自然に立ち上ってくる漬物は、星の数ほどある京漬物の店のなかでも唯一無二。支店も委託販売もなし。まれに百貨店のイベントに出店することもあるが、あとは通販か店に行って買うしかない。ああ、また味を思い出し、無性に食べたくなってきた。

Data

社名:株式会社加藤順漬物店

住所:京都府京都市左京区二条大橋東入る大文字町165-2

電話:075-771-2302

Information

電話のほか下記よりネットでお取り寄せも可能

http://www.katojun.jp/

小林しのぶ 千葉県出身。いつも取材で世界中を飛び回っている行動派の旅行ジャーナリスト、フードアナリスト。食べた駅弁の数は5000食を超え、「駅弁の女王」とも呼ばれている。『ニッポン駅弁大全』(文藝春秋)など著書多数。

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