長井商工会議所(山形県)などは4日、山形鉄道のフラワー長井線で「ローカル線プロレス」を開催した。当日は、観客とプロレスラーを乗せた臨時列車が赤湯駅-長井駅間を走行。ザ・グレート・サスケ選手や地元出身の井上京子選手らが参戦し、車内でバトルロイヤルが繰り広げられた。
イベントは、伝統の「長井あやめまつり」を盛り上げていたプロレス興行を復活させ、地域の人たちの意識を長井駅に向けようと実施したもの。用事がなくても駅に気軽に訪れてほしいと、「長井市地域おこし協力隊」らが企画した。「地域密着型プロレス団体」を掲げ、東北を拠点に活動する「みちのくプロレス」に働きかけ、キャンプ場や書店、商店街でも試合経験がある団体「DDT」社長・高木三四郎選手など、ノウハウのあるレスラーも招いた。
参戦したのはサスケ選手や高木選手、気仙沼二郎選手などのほか、山形県南陽市出身の女子プロレスラー・井上京子選手など10選手。男女混合のバトルロイヤル方式による史上初の「ローカル線プロレス」が実現した。
臨時列車は、観客とリングアナを乗せて赤湯駅を出発。リングアナによる前説が終わるころに隣の南陽市役所駅から選手が乗り込み、試合が始まった。
試合は終着の長井駅までの約30分間。「車両を壊さない」「乗客にけがをさせない」など最低限のルールを守りながら繰り出される技に、全国から集まった50人のプロレスファンが沸いた。
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