立川商工会議所(東京都)は昨年12月、JR立川駅周辺の渋滞緩和対策に役立てようと、市と共同で社会実験「パーク&ライド」を同駅北口エリアで実施。6日間で10~70代の市民421人が参加した。
パーク&ライドとは、中心市街地の手前でマイカーを駐車し、公共交通機関に乗り換えるシステム。中心市街地の交通量を減少させ、渋滞を緩和するメリットがある。
期間中、参加者には同駅から4km離れた国営昭和記念公園の駐車場で、約10分間隔で運転される立川駅北口行きの無料バスに乗り換えてもらった。駐車料金800円を自己負担する代わりに1000円の商品券を配布し、同駅周辺の商業施設で買い物をしてもらうこととした。
参加者へのアンケートでは、同駅まで約15~20分というバス停の位置について、8割以上が「ちょうど良い場所だった」と回答。また、将来的なパーク&ライドについては「利用したい」が9割以上を占めるなど、おおむね前向きだった。
同駅周辺は、休日を中心に交通渋滞が常態化。さらに、今後は複数の大型商業施設や複合ビルなどがオープンを予定しており、交通渋滞の悪化が懸念されている。
同所は、「実験では駅周辺の滞在時間が通常より伸びるなど、商業への好影響も期待できる。地域が一体となって交通対策に臨むとともに、まちの回遊性を向上させていきたい」と話している。なお、同所は実験結果を今月中に政府へ提出する。
問い合わせは、同所(☎042・527・2700)まで。
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