君津商工会議所(千葉県)の国際交流委員会は6月14~18日の5日間、第12回海外視察研修を実施し、シンガポールとマレーシアを訪問した。低い法人税率や積極的な企業誘致策などでビジネスがしやすいとされるシンガポールの現状を知りたいと会員企業から要望を受けて企画したもので、野村進一会頭をはじめ12人のメンバーが参加した。
同研修ではまず日本貿易振興機構(JETRO)シンガポール事務所と日本政府観光局シンガポール事務所を表敬訪問。現地の経済情勢や観光、文化についてヒアリングした。また、現地の物流会社、山九シンガポールの物流施設を見学し、夕食会では千葉銀行シンガポール駐在員事務所長なども交えて意見交換を行った。
参加者からは、「多種多様な民族や多国籍企業を受け入れる環境が整っており治安も良かった」との声が聞かれた一方、「シンガポールは社会保障費の会社負担が高く労働者を雇用する上では課題も多い」との声も聞かれた。同委員会は、「今後も注目する価値は十分にあると感じた。有意義な視察だった」と話している。
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