日本YEGは1月10日、「震災復興フォーラム・故郷の新しい風会議in水戸」を開催した。同事業は、東日本大震災で県北部や沿岸部が被災した茨城県において、いまだに払拭されていない観光産業を中心とする風評被害と、原発再稼働問題などについて、専門家や若手国家公務員とともに活発な意見交換を行い、全国のYEGに発信する目的で実施したものだ。
同事業は、フォーラムと会議の二部構成で実施。第一部は、三の丸庁舎(旧茨城県庁)で、実際に震災被害に遭った国指定史跡で重要文化財の「弘道館」の再生について、同館職員の小圷のり子氏による特別講演を開催した。同県も被害に遭ったことがあまり認知されていないことによる苦悩の日々などに関して、参加者は真摯に耳を傾けた。その後、実際に弘道館などの被災地を訪れ、現状を把握した。
第二部では、若手国家公務員とYEGメンバーとの交流・意見交換を目的とする「故郷の新しい風会議」を開催。全国から200人を超えるメンバーが参加し、中心市街地活性化、観光振興、地方創生、エネルギー問題、教育、TPP、地域行政などさまざまなテーマをもとに、16グループに分かれてグループディスカッションを行った。
参加者からは、現地を訪れ多くのメンバーとの意見交換を通じて、たくさんのヒントとつながりを得ることができたと好評。大盛況のうちに事業を終えた。
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