銚子商工会議所(千葉県)は9月6日、創業希望者の基本的知識の習得からビジネスプランの策定までを支援する講座「銚子創業スクール」を開校した。
これに先立ち、同所は銚子信用金庫、銚子商工信用組合、日本政策金融公庫千葉支店の3金融機関と連携し、同スクール修了者を対象とした協調融資制度「銚子創業スクール・タイアップローン」を創設した。
同制度は、同スクールに直結した支援体制を敷くことで講座の実効性を高めるとともに、創業希望者にとってネックになりがちな資金面での課題を、各機関とのネットワークをフル活用してバックアップしようというもの。融資限度額は1千万円で、期間は最長10年。金利は原則として3金融機関が等分するほか、一般的なローンよりも割安に設定する。3金融機関は、受講生が策定する今後の事業計画や資金計画へのアドバイスなども行う。
同所は、「受講生が働きながら学べるよう、講座は全て土曜日に設定。グループワークを通じた体験型の講座も行うなど、内容も工夫している。市の空き店舗改装費や家賃補助などの創業支援も活用していく。当面の目標は、修了生の3割が1年以内にタイアップローンを利用して銚子市内で創業できるように支援していくことだ」と意気込みを語った。
創業スクールの開設は、中小企業庁による平成26年度地域創業促進支援事業の一環。9月末時点で152校が採択され、講座が各地で開かれている。
詳細は、http://www.cho-cci.or.jp/service-keiei-EstablishmentSeminar2014.htmlを参照。
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