各地商工会議所を通じて集まった逸品を、週替わりで東京・秋葉原の食のテーマパーク「日本百貨店しょくひんかん」で販売する「地域うまいもんマルシェ」が好評開催中だ。店舗で販売された人気商品の「こだわり」に迫る。
尼崎商工会議所は、ご当地グルメの「尼崎あんかけチャンポン」や、伝統野菜の尼いものつるをつくだ煮にした「尼いものつるの炊いたん」、昔ながらの天然醸造の「生しょうゆ」などを販売した。
尼崎あんかけチャンポンは、高度経済成長期に工場で働く人たちの食欲を満たすため、長崎発祥のちゃんぽんにあんをかけたのが始まりといわれている。同所では平成23年の創立100周年を機に、青年部が中心となってこのあんかけチャンポンを全国的なブランドに育てようというプロジェクトを開始。参加する料理店などと「チーム尼崎あんかけチャンポン」を発足し、さまざまなイベントやPR活動を行ってきた。昨年11月にはコンビニ大手のセブン―イレブンが同チーム監修の下、電子レンジで温めて食べるあんかけチャンポンを開発、県内約670店舗で販売開始するなど、徐々にPR活動の効果が表れ始めている。
また、尼いものつるの炊いたんは、かつて尼崎市の臨海部で栽培されていた尼いもを平成15年に市民らが復活させ、捨てられていたつるの部分をつくだ煮にしたもので、主婦のアイデアから生まれた料理だ。これがおいしいと評判になり、商品化に至った。今回、ブースで試食を提供し、来場者にアンケートを取るなどここでもPRに力を入れた。
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