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江連 忠のゴルフ講座 「スコアが必ずアップする」12のポイント Lesson7 切り返しの“間”をつかむための「トランプ投げ練習」

トランプ投げ トランプを右肩の後ろに投げる。そのときの腕の位置がトップの目安

「トップからダウンへの切り返しのタイミングが悪いみたいで、ボールが安定しない」。そんな声を耳にしたとき、そこに気付いたのはよいことだと答えています。トップからダウンへの切り返しは、第2のスタートと言われる重要なポイントなのですから。

昔、私も師匠の棚網良平先生に「切り返しの間がなく、間抜けなスイングだ」と、よく叱られたものです。当時は、打ち急いでいて、頭が突っ込みながら切り返していたので、〝間〟が悪かったのでしょう。間が悪いとリズムが生まれませんし、スイングプレーンも乱れます。さらに、タメやしなりが使えないので、スピード、パワー、ともにロスしますから注意したいものです。

間が悪いのに気付かないのは問題がありますが、何も考えずに切り返しができているのなら、それに越したことはないと思います。つまり、意識的に切り返すのではなく、一連の動きの中で切り返されているのが理想です。

では、どうしたら切り返しの“間”を手に入れられるのでしょう。まずはトップをよい位置に収めることが大事です。そこでトランプを1枚、右手の親指と人差し指でつまみ、右肩の後ろに投げてみてください。そこがトップの位置の目安になります。

また、アドレスした状態から誰かにクラブを跳ね上げてもらい、そのままスイングしてみるのもよいでしょう。跳ね上がったところからスイングすると、何もしないのにクラブが落ちてきます。それが正しい切り返しの感覚です。切り返しは重力によって自然に落ちてくるものなのです。

切り返しの“間”が悪いと、球筋は安定しません。「間」はときに「魔」にもなりかねないのです。

※1 棚網良平氏(1921〜2012年)は1960年の日本プロゴルフ選手権大会で優勝した。戦後の日本ゴルフ界を故中村寅吉選手、故林由郎選手らと支えた

※2 スイングのメカニズムを説明するために用いられる、スイングによってできる仮想の面のこと

イラストレーション:アカハナドラゴン

江連忠(えづれ・ただし) 昭和43年、東京都生まれ。ジュニア時代から活躍。高校卒業後、アメリカに留学し、ティーチングプロの第一人者であるジム・マクリーンに師事する。平成5年、プロテスト合格。自らが主宰する「江連忠ゴルフアカデミー」代表。日本におけるプロを教えるプロの第一人者で、これまで数多くのプロのコーチを歴任し、優勝に導いている。またアマチュアの指導にも力を注いでいる。

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