金沢商工会議所(石川県)は8月25~28日の4日間、石川県地場産業振興センターで「第13回かなざわマッチング商談会」を開催した。同商談会には北陸3県と北陸新幹線沿線都市の商工会議所・商工会会員、関西、南東北の商工会議所会員など185社が参加し、335件の商談が行われた。
同商談会は、エントリーした企業間のマッチングを事前に行う形式で「無駄のない商談ができる」「手応えがある」と毎回高評価を得ており、ここ数年エントリー数、商談数が増加している。今年は新型コロナウイルスの流行によりブース数を削減、各ブースへ飛沫(ひまつ)防止のアクリル板や消毒液を設置し、入場時のサーモグラフィーによる検温、参加者のマスク着用の徹底、商談が終わるたびにブースの消毒を行うなど感染防止対策を取って開催した。
製造業やサービス業を中心に幅広い業種が参加する中、今回はコロナ対策商品やサービス、テレワークのための情報通信設備などを売り込む事業者も見られたという。商談後のアンケートでは、「コロナ対策も万全で安心して商談ができた」「新しいビジネスチャンスを得て、販路拡大につながった」などの感謝の声が寄せられた。
同所は「感染防止対策に人手や時間、費用もかかったが、事前調整型で密になりにくいことから対面型とした。ピンチをチャンスに変える取引が生まれれば」と話している。
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