朝は卵かけご飯にのせて、昼はたっぷり挟んでサンドイッチに、夜は野菜と一緒にサッとソテーして。私、こんなにコンビーフが好きだったかしら?「千駄木腰塚」のコンビーフに出合ってからは、三度の食事にコンビーフ。それでも待ち切れずについ冷蔵庫を開け、スプーンでカタマリをほぐしては口の中へ。しっかりと歯ごたえを感じる赤身肉に、雪のように絡みつく脂身。舌の上で溶けて交わったその味は、上等な生クリームのような高貴な味わいを余韻に残す。コンビーフってこんなにとんでもなくおいしかったっけ?
昭和24(1949)年創業。千駄木の本店は、下町風情が残るよみせ通り商店街にある。‶町の肉屋〟として地元の人々に愛されてきたのは、熟練の目利きによる確かな肉を提供してきたからにほかならない。
コンビーフは本店2階の工場で製造している。創業当時から試作を重ね、こだわりの牛肉と牛脂を使用、最高の組み合わせを追求した。コンビーフのほかにもハム、ソーセージ、ベーコンなどを作っており、一流ホテルやレストランからの注文も多い。
千駄木から世界に発信するニッポンのコンビーフ。一度食べたらとりこになる。
Data
社名:株式会社コシヅカハム
所在地:東京都文京区千駄木3-43-11
電話:03-3823-0202
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