敦賀商工会議所は、「敦賀真鯛(まだい)」の地域ブランド化を目指し、新メニューの開発に力を入れている。2020年7月には敦賀市在住の個人を対象にレシピを募集。9月に応募15作品の中から、同市の会社員、幸田満さんが考案した「敦賀真鯛のフィッシュバーガー・ポテト添え」を最優秀賞に選出した。同レシピは、ホットソースで味付けした敦賀真鯛のフライをバンズで挟んだピリ辛バーガーだ。そのほか、カルパッチョやアクアパッツアなど4品が優秀賞に選ばれた。また、一般公募と同時に新商品・メニューを開発する事業者も募集、参加店には敦賀真鯛10匹を無償提供して開発を支援した。
敦賀真鯛は、敦賀湾内の五つの養殖場で生産されるマダイ。冬は水温が10度以下となるため身が締まり、歯応えが良くさっぱりとした味わいが特長だ。マダイ養殖は1980年代から行われ、2018年にブランド化がスタート。同所は、今後の北陸新幹線敦賀開業を見据え、市や生産者などと共にブランド化による地域活性化を目指した取り組みを進めている。新メニュー開発は、その一環だ。
一般公募の最優秀レシピは今後、ご当地バーガーとして市内の飲食店で商品化を検討する。飲食店が開発した新商品・メニューは20年11月開催の物産フェアで紹介したが、今後は同所が発行する『つるが旨いもんマップ』への掲載や、21年1月末に開く合同プレス発表会でPRする予定だ。
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