牛深商工会議所(熊本県)の「牛深ハイヤのふるさと会」は2020年12月29日、毎年恒例の正月用のタイとブリの直送便を全国へ一斉配送した。
同事業は、旧牛深市(現天草市)が実施していた事業を06年に同所が引き継ぎ、地場産品のPRを目的に継続して実施しているもの。年末にタイとブリを直送するほか、7月と12月に「牛深ふるさと便」と称して同所経済委員会が選考した特産品の詰め合わせを発送している。
東シナ海に面した牛深町は魚の養殖が盛ん。中でも熊本県海水養殖漁業協同組合のブランド魚である「天草さくら鯛」と「天草ぶり」はどちらも身が締まり、程よく脂が乗っていると定評がある。
今回の直送便は、新型コロナウイルスの影響による外食産業の低迷や輸出制限でタイやブリの出荷が減少したことから、養殖漁業者の支援のため300~500円値引きし、タイ2匹5千円、ブリ1匹6500円(一部地域を除き送料・税込み)などの価格で販売。同所ホームページや、法人、関係団体へのパンフレット送付などでPRし、例年を上回る2816件の注文を受けた。
発送当日は、鮮度を保ったまま届けられるよう同所と同漁協、輸送会社が連携して作業。同所の担当者は、「天草の新鮮な魚を味わってほしい」と力を込めた。
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